日本では、アニメーションの制作にあたって脚本がとくに重要視され、長いストーリーをシリーズで展開していくという特徴があります。実際、日本映画はアニメなしでは存在できないといわれるほど、アニメ映画の比重は増加しています。海外でも類を見ない多彩な作風、高い作家性。それらは、緻密で丹念な作業によって確立されてきました。
01企画・シナリオ
作品のテーマ、ストーリー、登場人物などを設定し、シナリオを作成します。

02絵コンテ
各シーンの画面を演出やカメラワークを指示しながら描きます。セリフ・効果音も書き込みます。

03キャラクター
登場するキャラクターの基本型、表情パターン、それぞれの大きさの関係などを設定します。

04レイアウト
絵コンテをもとに、原寸大の画面構成図を描いていきます。ここから原画がつくられます。

05作画・原画・動画
レイアウトを修正し、画面上に必要な情報を作画。動きに必要な枚数を描き、動画をおこします。

06ペイント
動画をスキャニングし、色指定通りにパソコンでペイントを行います。

07背景・美術
背景となる建物や風景を、絵コンテやレイアウトをもとに水彩やCGなどで描きます。

08撮影
キャラクターの動画と背景画をパソコンに取り込んでデジタル化。合成・仕上げをおこないます。

09編集
デジタル化された映像をパソコンで編集。作品全体のテンポを調整し、特殊効果なども加えます。

10アフレコ・完成
キャラクターの口の動きや場面にあわせてセリフや効果音などを収録。アニメを完成させます。



| テレビや映画などのアニメーション作品をつくる。脚本家や演出家、制作者などが所属。外部のスタッフやスタジオを使う場合もある。テレビ局や映画会社とのつながりも深い。 | 彩色もパソコン上でおこなう。作品のリアル感や臨場感を高めるために、作業のセンスが問われる。その画面ごとの状況や効果を適切に判断しながら、繊細に色をつけていく。 | あらかじめ描かれたレイアウトにもとづいて、アニメやゲームの世界観を表現する背景を描く。建造物デザイン、室内空間表現、自然表現、さらには実在しない想像の世界を描く創造力も求められる。 |
| アニメ作品の制作を取り仕切る。作品の方向性を示して、スタッフを指揮・指導。シナリオを映像化するにあたっての監修をすることも多く、決定稿をもとに絵コンテを作成し、カットの詳細を決定する。 | アニメーションなど、映像作品の制作管理を担当。スタッフの仕事を臨機応変に補佐する。制作工程のほぼすべてに目配りが必要な制作進行で経験を積み、監督などへステップアップしていく。 | 精緻な日本のアニメーション制作をささえるエキスパート。一枚一枚を狂いのない品質で制作していかなければならないので、正確なデッサン力と根気が必要。 |
| 以前はセル画をカメラで撮っていたが、現在はパソコンに取り込んだキャラクターや背景などをデジタル技術で合成(コンポジット)していく。その技術と感性が日本のアニメーションをささえている。 | さまざまな番組を企画・制作し、放送。安定的な視聴率を得るために、アニメ番組も欠かせないプログラムとなっている。全国に普及しているCS放送にも、アニメ専門チャンネルがいくつも存在する。 | 映画の制作や配給をおこなう。近年、日本の映画界をささえているのは、世界的に評価の高いアニメーションといえるだう。テレビ局と共同で制作するケースも多い。 |















